ひなたぼっこを意味する「てぃーらぶい」。
そんな名前の古民家食堂が、浜比嘉島にあります。入り口には鮮やかなハイビスカスが出迎えてくれました。
入り口からヒンプン(屏風:沖縄の古民家にある門の内側に立っている目隠し。魔除け)を抜けると、、、
綺麗に整備された立派な古民家があらわれます。綺麗に手入れされた庭の日だまりは、気品を感じる空間。
心地良い風を感じつつ古民家の中へ。
ぬくもりのある木造の瓦家の中は、畳と使い古された机が整然と並び、床の間には三線が無造作に飾られています。
この凛とした静かな空気感が、たまらなく素敵です。
人気メニューは、地元の集落で開かれた料理コンテストで入賞したレシピ「浜のあさばん(昼食)定食」。
地元で採れた無農薬野菜を使った
「中味汁(なかみじる、豚の内蔵を干し椎茸やこんにゃくと一緒にあっさりと味付けしたすまし汁)」や、
「スーチカー(三枚肉の塩漬け)」、「ジューシー(昆布、にんじん、ちくわの炊きこみご飯)」など、
沖縄の代表的な郷土料理が味わえます。
クバの葉で作られたウチワ「クバオージ」に貼られたメニューにも「いっばい食べんと大きくならんよー!」など、
楽しいメッセージがいっぱい。
沖縄の床の間は、兜や刀ではなく三線が飾られています。浜比嘉島の人たちの平和を切に願う気持ちが伝わる、心温まる空間。
どこか懐かしく、おばあちゃんの家の記憶を呼び起こすような食堂「てぃーらぶい」で、ひなたぼっこしながら、
おいしい島の恵みをいただく旅もお薦めです。