島を巡って、色んな作家さんのクラフト作品が楽しめるこのイベントは、
どのような想いから企画されたのでしょうか。
一般社団法人 プロモーションうるまの眞榮里良人(まえざとよしひと)さんは、
“100年後のうるまを創る”をコンセプトに
過疎化が進むうるま市の島しょ地域の活性化を目指して活動しています。
「ピクニック感覚で島を巡り、島を流れる風や波の音、
原風景を楽しみながら、島の価値を再認識してほしい。
貴重な古民家を活用させてもらうために島民の意見を尊重し
誰もが楽しめる企画となるように努めました」
と地域への想い、発展にかける情熱を語ってくれました。
さて、どんなイベントなのでしょうか…ちょっと島へ行ってみましょう。
まずは浜比嘉大橋を渡って浜比嘉島へLet’Go!!
その白壁には、
絵本作家savaさんによって描かれた色とりどりの壁掛け時計が展示されていました。
savaさんは、琉球王朝から軽便鉄道が走っていた時代までの流れを
絵巻風に可愛く表現した絵本など、
カラフルでわかりやすく描き換える絵本作家です。
「お客さんと直接話をしたり、出逢いの場となるからと参加しました」
作品のように明るいsavaさんと来場者の笑い声が響き、
外の雨など忘れてしまうほど会場内は賑やかな空気に包まれていました。
歩いてばかりいたので、この辺でちょっと休憩。
島の古民家でのんびりと時間を過ごしていたのは、
那覇市からお越しの水澤さん。
「イチハナリアートなど、うるま市で開催されるイベントには何度も足を運んでいます。
陶器や工芸など古いものには距離を感じるが、このイベントでは身近に感じられた」
とクラフトピクニックを満喫している様子。
さぁ、休息を終えたらクラフトピクニック再開です!
そんなおばぁ達とのユンタクを楽しんでいるのは那覇市在住の前川さん。
おばぁ特製のぜんざいを食べながら、
うるま市の合併前の地名や歴史について言葉を交わしていました。
気軽に話しかけてくれるおばぁ達に島の人の温かさを感じます。
浜比嘉島と伊計島をピクニック感覚で楽しめるイベントとして多くの来場者を迎えた
「島のクラフトピクニック」。
作家さんたちの独創性あふれる作品、
島の人たちの親しみやすさ、
100年後のうるま市を見据えた熱い想い…。
小さな2つの島には
まるでおもちゃ箱のように、たくさんの魅力が詰まっていました。
島のクラフトピクニック in 浜比嘉島 伊計島
所在地/沖縄県うるま市 浜比嘉島、伊計島
電話/098-923-5995(一般社団法人 プロモーションうるま)
掲載日 2016年12月9日