うるま市宇堅に2017年8月にオープンした沖縄そば専門店「帆掛き(ふーかき)そば」。

オープンして僅か1ヶ月ですが厳選食材を使ったこだわりの沖縄そばが話題を呼んでいます。

店を切り盛りしているのは、オーナーの前當慎也(まえとう しんや)さんとそのご家族。

料理が得意だった祖母の影響で、若い頃から料理好きだった前當さん。

前職では蜂蜜専門店が展開するレストラン・カフェの店長として蜂蜜を使った調理、接客に携わり、

そんな中で飲食業を始めたいという思いが増して行き、一念発起して店を開きました。

おススメは、軟骨ソーキとグーヤヌジー(赤身肉の煮付け)がのったボリューム満点の「帆掛きそば」。

しっかり脂抜きされトロトロになるまで煮込まれた軟骨ソーキは絶品!

どちらにも手作りのジーマミー(落花生)豆腐が付きます。

そばに加えてもう一品ご飯物を食べたい方には、くずれ肉の混ぜごはんがおすすめ。

出汁に使った豚のあばらの身をほぐして味付けした肉とねぎ、刻み海苔がごはんの上にたっぷり。

お好みで山椒をふりかけて食べるとやみつきになる美味しさです。

そばを盛る器は、沖縄・那覇市の焼き物「壺屋焼き」保存会最年少の職人・賀数郁美(かかず いくみ)さんとのコラボレーション作品。

“良い風が吹きますように”と願いを込めてクバオージがデザインされた作品を使用しています。

「帆掛きそば」では化学調味料は一切使わず、子どもからお年寄りまで安心して食べることができます。

出汁には厳選したかつお節、いりこ、昆布、鮮魚を使用。鮮魚を加えると生臭さが出やすく至難の技ですが、

それでも「自分だけの味を作りたい」と前當さんが試行錯誤して生み出した黄金比率の出汁は他にはない味わい。

好き嫌いの多い子どもや、小食の子どもでも「ここのそばは好きで、おかわりもするほど」という声が多く嬉しいと前當さんは話します。

こちらは酒蒸しした県産あさりとアーサがふんだんに使われていて、一口食べると潮の香りが口いっぱいに広がる、「海風そば」。

あっさりしていますがとても奥深い味わいで、その名の通り海風を感じられる逸品です。

食後には前當さんが「どこにも負けない」と自信を持って勧める「ぜんざい」をどうぞ。

北海道産の厳選した大正金時豆と県産黒糖を使用。二日間かけて丁寧に仕込んだ金時豆はふっくら柔らかく、

甘さや風味のバランスを二種類の蜂蜜で整えた体に優しいぜんざいです。

大きな豆と白玉がごろごろ入っていて、前職で蜂蜜のスイーツを提供していた前當さんの自慢の逸品。

店内は座敷席からテーブル席、カウンター席があり、大人数でも一人でも気軽に訪れることができます。

一歩中に入ると沖縄に伝わる木製の漁船「サバニ」が展示され、

至るところに神木として拝まれる「くば(ビロウ)」で作られた神聖な風を起こす「クバオージ」が飾られています。

沖縄県内に数少ない、石垣島の「吉田サバニ造船」でサバニの伝承に尽力する友人から深い感銘を受け、

“良い風を捕まえて前に進む”帆掛けサバニの姿にインスピレーションを感じ、店名も「帆掛きそば」と命名しました。

「うるま市には、魚介、野菜、豆腐など美味しい素材が揃っているので今後はメニューも増やして行きたい、

店内にはサバニや器を展示するギャラリーを併設予定。

挑戦したいことがたくさんある」と今後の展望を語ってくれた前當さん。

丁寧に丹念に、まごころ込めて作られたそばからは熱い思いが伝わり、

その味に魅了されるお客さんが増えていることにも納得です。

たくさんの期待を一身に受け、前へと進んでいく「帆掛けそば」。ぜひ一度、足を運んでみて下さい。

 

 

大海原を行くサバニのように前へ前へと進む沖縄そばの店「帆掛きそば(ふーかきそば)」

無化調 沖縄そば 帆掛きそば(ふーかきそば)

所在地/沖縄県うるま市宇堅7

電話/098-973-3633

営業時間/11:00~17:00(無くなり次第終了)

定休日/水曜、第2、第4日曜

帆掛きそばFacebook

掲載日 2017年9月29日