山頂に行くまでに、目を楽しませてくれる森の植物たちも、見どころの1つ。
可憐な黄色の花、
秋の気配を感じるススキ、
風にそよぐ穂の音に心がなごみます。
長い階段が続くので、ゆっくり上ってください。
階段の途中に休憩場所があるので、無理せずひと休みして下さいね。
山頂に着くと、見晴らしが良い場所に設置される一等三角点があります。
実はここは“妙山(みょうやま)”と呼ばれる標高201mの山。
否応なしに絶景への期待感が高まりますね。
そして、視界前方におもちゃのコマのようなかわいらしい外観の展望台が!
さらに上ってみると、
ついに…
汗を拭うのも忘れるくらい
思わず息をのんでしまうほどの大パノラマが眼下に広がります。
ここは沖縄本島の最狭部で、西海岸から東海岸までの距離は約4キロほど。
左側に見える海が東シナ海、右側が太平洋、
中央に見える山は恩納岳です。
空の青、海の碧、山の緑…自然が織りなすコントラストが
視界のトーンを優しく調整してきます。
ここから、四方をチェックしていきましょう!
まずは、東シナ海側。
大きな建物は恩納村のホテル。その向こうに見えるのは本部半島です。
南側には読谷村にある残波岬も見えます。
石川の市街地も見えますね。
太平洋側を眺めてみましょう。
大きな煙突は石川石炭火力発電所。
金武(きん)湾を挟み、
さらに向こうに見えるのは金武火力発電所です。
東側の海の向こうに見えるのはうるま市の伊計島、
宮城島、石油基地の白いタンクが見える平安座(へんざ)島、浜比嘉島。
瑞慶山(ずけやま)ダムの向こうには、沖縄市が見えます。
こうして見ると、沖縄は細長く、海に囲まれた島なのだと改めて実感。
時折吹きぬけていく風が心地よく、
絶景に意識を奪われ、ついつい見入ってしまいます。
ビデオカメラで動画を撮影している人や、携帯カメラのパノラマ機能で撮影している人の姿も。
ここでは自分の眼でその絶景を焼き付けてみてはいかがですか。
“心のカメラ”なら、その時の風の心地よさ、
穂を揺らす風の音とともに、情景を思い出せるでしょう。