うるま市では車で行ける離島がたくさんあります。藪地島(やぶちじま)もその一つ。

与勝半島と島を結ぶ、大きな龍の顔が目印の藪地大橋は1985年に開通しました。

橋を渡ると、生い茂った草原にのどかに走る一本道。沖縄の原風景のような道を走っていきます。

サトウキビ畑など農業はされていますが、藪地島は無人島です。この先には一体何があるのでしょう?

 道は車一台分の幅なので島内はゆっくりと走りましょう。

小道の先に少し開けた場所が行き止まり。。

そこで車をとめ、鬱蒼とした森へ目を向けると、奥へと通じる階段があります。

その階段を下りていってみると。。。

そこには大きな鍾乳洞がありました。

ここは「ジャネー洞」と呼ばれ、石灰岩で形成された自然に出来た洞窟・鍾乳洞のことを沖縄では「ガマ」と読みます。

ジャネー洞は拝所(うがんじゅ・拝む場所)とされていますが、

また「藪地洞窟遺跡」という別名を持ち、古代の住居跡で6500年前の縄文時代の土器のかけらが出土しています。

地域の方々からは祖先発祥の地と信じられています。

ジャネー洞の反対側へ降りていくと海へと繋がっており、海岸に沿って走る幾重にも重なる地層を見ることができます。

沖縄の古代の歴史を垣間見ることができるジャネー洞。

長い時を経て出来上がった鍾乳洞や地層から、

自然の景観が作られていく成り立ちや仕組みを体感できる旅へと誘われるでしょう。

沖縄の古代を感じさせる鍾乳洞 ジャネー洞

ジャネー洞

所在地/うるま市与那城屋慶名東藪地3458-2

電話/098-973-4400(うるま市教育委員会文化課)