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うるま市石川に、笑顔が素敵なアンマー(お母さん)たちが作るお惣菜屋さんがあります。

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石川公園近くにある「おかずの店 兼久」は、創業47年の老舗店。

早朝から夕方まで空いているお店には、朝ごはんを求める常連さんから、

周辺で仕事をしている人まで、お客さんがひっきりなしに訪れます。

地元の人々に長年愛され続けているここには、

どんな“おかず”が並んでいるのでしょうか。

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夜中の1:30から仕込みを始めて(おつかれさまです)、朝5:30に開店、

昼前までには大きなテーブルの端から端まで

色とりどりの“おかずの花”が咲きます。

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サバの煮付けに、豆腐とモヤシのチャンプルー、

パパイヤのイリチー(炒めもの)、豚の内臓“中味”を炒めたものなど。

お惣菜の定番から沖縄の家庭料理までメニューがズラリ。

その数、なんと50種類以上です!

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ニンジンと玉子を炒めた沖縄弁当の定番“ニンジンシリシリー”、

ちょっとした苦味が特徴的な野菜・シマナー(島菜)のイリチー、きんぴらごぼうに、筑前煮、赤飯…。

どれほどの食材を使っているのか、想像できないほどのバラエティーにただただ感服です。

実は、「食卓のもう一品に!」と、主婦の方も買いに来るとか…。

まさに、忙しい主婦の強い味方ですね!

 

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ガッツリ食べたい方には、こちらのコーナーがオススメ!

手作りの一口ハンバーグに、唐揚げ、魚の揚げ物など。

特にオススメは、色々な野菜が入ったかき揚げの“ミックス天ぷら”。

日によって、使っている野菜が違うので、食べるたびに何が入っているのかワクワクします。

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こちらのお店、実は普通のお弁当屋さんと一風変わっていることが。

それは、300円、400円、450円、500円と小から特大まで、

4種類の弁当箱の大きさで値段が決まっていること。

お腹の空き具合を確認して、弁当箱のサイズを選びます。

弁当箱を選んだら、種類豊富なおかずの中から、

好きなものを選ぶ、このシステムが面白い!

具材が詰まった弁当が売られているのではなく、

好きなおかずを詰めてもらう“お弁当カスタマイズ”ができます。

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400円(奥)と500円(手前)の弁当箱に、沖縄料理をふんだんに詰めてもらいました。

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大きなお弁当箱には、手作りハンバーグ、ミミガー(豚の耳の皮)イリチー、パパイヤイリチーなど、

野菜と肉がバランス良く味わえる内容に。

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ちょっと小さめの弁当箱には、

にんじんシリシリー、昆布の炒めもの、豚肉の内臓“中味”を。

白いごはんの上には、カツオが入った油みそをトッピング。

味付けは、どれも素材の旨みを活かした、ほどよいお味です。

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人気の島野菜・カンダバー(芋の葉)を使ったぼろぼろジューシー。

ダシがしっかりと染み込んでいて、味わい深い一品です。

ほかには、フーチバー(よもぎ)のジューシーもあります。

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惣菜のほかに、まん丸のコロっとしたサーターアンダギーもありますよ。

プレーン、ゴマ、レーズンの3つのテイスト。小腹が空いた時のおやつにどうぞ。

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「スタッフに恵まれています。ウチはチームワークがいいんですよ」

シーミー(清明祭)やお盆などの沖縄行事の時期は、重箱の注文が多くてとても忙しいそう。

それでも快く厨房に立つスタッフのみんなを労うように、優しい口調で自慢げに語ってくれた店主の兼久さん。

これほどの豊富なメニューの中でも、特にこだわっているのが魚の鮮度だとか。

高温多湿なこの沖縄で、すぐ傷まないようにと、お客さんのことを気遣っています。

毎日同じおかずばかりを選ぶ常連さんの健康まで、ついつい心配してしまう兼久さん。

メニューの豊富さに加え、そんな温かさに包まれた店だからこそ、長年愛されているのですね。

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自分好みのおかずを弁当箱に詰めてもらったら、近くにある石川ビーチへ向かいましょう。

沖縄の風を身体で感じ、沖縄の味を舌で感じる、とっておきのうちなーランチタイムが過ごせます。

アンマーたちが愛情たっぷりに作ったおかず。どうぞ、“ウサガミソーレー(召し上がれ)”

うるまのアンマー(お母さん)たちの手作り惣菜 おかずの店兼久

おかずの店 兼久

所在地/うるま市石川白浜2-3-3

電話/098-965-0708

営業時間:5:30~18:00

休業日/1月2日・3日、旧盆ウークイの翌日と翌々日