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うるま市に小さな動物園があることをご存知ですか?

うるま市・赤道(あかみち)の住宅や店舗が軒を連ねる通りの一角に、

ヤシの木が茂みをつくり、歩行者に目を向けるゴリラや恐竜の姿があります。

そう、突如として現れるここは、知る人ぞ知る穴場スポット「ミニミニ動物園」です。

動物園なのに入場無料で動物が観察できるという動物園。

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“ミニミニ”という名前ですが、さて、どんな動物がいるのでしょうか。

その謎を探る為、中の様子を覗いてみましょう。

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さあ、探検の始まり!

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最初に現れたのは、赤と水色の色鮮やかな羽を広げたベニコンゴウインコと、

丸っこくて小さなウサギたち。

気が合うのか、同じ柵の中で一緒に野菜をムシャムシャとお食事中。

ベニコンゴウインコは、

“南国を連想させる鳥”といわれ、インコとして世界最大級の大きさを誇り、

一般的に平均寿命は50年以上もするそうです。

大型で派手な見た目ですが、実は温厚な性格で、

ウサギと種を超えた仲睦まじい様子を見ることができます。

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「オハヨウ!オハヨウ!」

歩みを進めていると、背後から誰かに声をかけられました。

振り返っても人影はありません。

おそるおそる声のする方へと目を向けると…そこには一羽の九官鳥が。

高い声で「オハヨウ!オハヨウ!」と威勢の良い声が響きます。

エサが欲しいのか、自分のかわいさをアピールしたいのか、

積極的に“挨拶”をしてくれました。

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小さくておとなしい動物達の住まいは、低い柵が設けられています。

手を伸ばせば触れられる距離なので、

細かい表情や仕草などの特徴をそばでじっくりと観察してみましょう。

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さて、さらに奥へと進んでみましょう。

ヘゴなどのシダ植物が葉を広げ、行く先に緑のアーチを作りだします。

鳥やサルの鳴き声が響き、雰囲気はまるでアマゾン!

ここがうるま市赤道だということを忘れてしまいそうです。

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そんな環境で、動物たちは居心地良さそうに過ごしています。

ダチョウも警戒することなく、尾っぽを向けてこの表情。

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こんなにもたくさんの動物達が。

園内には、オウムやサル、鯉、ロバ、アルマジロ、エミューなど約60種類も!

空、陸地、水中で暮らす動物達ののんびりとした姿を見ることができます。

ミニミニ動物園の“ミニ”とは名ばかりで、

多くの動物が一つの家族として共存する広い敷地。

人の生活圏に現れた動物達の楽園で、ほのぼのとした時間を過ごせました。

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探検を終えたら、隣接するスイーツショップ「たまご屋」へ。

動物園さながら、自然が感じられる店内は

ミニミニ動物園とたまご屋のオーナー・瑞慶覧朝雄(ずけらんあさお)さんが

装飾を手掛けています。

まるで、童話「ヘンゼルとグレーテル」に登場する

“お菓子の家”ならぬ“お菓子の森”に迷い込んだかのようです。

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店内は、桜、ひまわり、紅葉など、

季節のうつろいと共にその度にデコレーションが変わります。

さて、たまご屋自慢の美味しいスイーツを頂きましょう。

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人気商品「ジャンボシュー」(右)は、

シュークリームでは珍しい四角い形状。

また、“沖縄でNo1の大きさ”をうたうだけあって、

手の平から溢れんばかりの大きいサイズと重量感!

お年寄りや子ども達は、シェアして食べるのがオススメです。

生地の中は、カスタードクリームと生クリームがたっぷり。

店名の通り、エサの配合からこだわったニワトリの新鮮な卵が使用されています。

また、「たまご屋プリン」(左)は、

なめらかな食感で、ついペロリっと一気に食べてしまいそうになります。

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自分で何かを始めたい気持ちと、昔から動物が好きだったことから、

ミニミニ動物園とたまご屋をオープンした瑞慶覧さん。

「入場無料だと何度でも通え、画面上では感じられない動物本来の姿や匂い、

躍動感を間近で体感できる。

そこで人や動物への想いやりが生まれ、情操教育に繋がり

家族とのコミュニケーションのきっかけにもなる」と。

ミニミニ動物園を入場無料にしたのは、

瑞慶覧さんの子ども達への想いからだったのですね。

「無料だと経営面は遠回りになるけれど、僕は我慢強いから今のスタイルを貫くよ」と、

学生時代は長距離走の選手だった経験から、

ご自身の忍耐強さを笑いながら語ってくれました。

たまご屋での売り上げの一部を動物達の餌代や施設のケアにあて、

また訪れたくなる環境作りに力を注いでいるそうです。

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入場無料にも関わらず、たくさんの動物と触れ合えるミニミニ動物園。

そこには、可愛らしい名前とは裏腹に、

子ども達への溢れんばかりの想いが込められていました。

愛くるしい動物達が子どもに笑顔を、大人に癒しを与えてくれる、

そんな動物園がうるま市にはあります。

子どもにトキメキを、大人に癒しを。街中のオアシス ミニミニ動物園

ミニミニ動物園

所在地/うるま市赤道 660

電話/098-973-4323

営業時間/月曜~土曜8:30~19:00  日曜9:00~19:00

掲載日 2016年11月11日