うるま市・浜比嘉島(はまひがじま)にある天然ビーチ・ムルク浜。
手付かずの自然が残り、さざ波が静かに聴こえる、知る人ぞ知る穴場ビーチです。
勝連半島から海中道路を走り抜け、さらに浜比嘉大橋を渡ると、そこは琉球神話が息づく島・浜比嘉島。
島の入口から左に折れ、海岸線沿いに奥へ進むと、ムルク浜と書かれた看板を見つけることができます。
運転に気をつけながら、一本道をまっすぐ進んだ突きあたり。
そこがムルク浜の入口です。
思わず見逃してしまいそうな、木製の小さな階段を下ると、目の前に美しいビーチが現れます。
周囲7kmの小さな島・浜比嘉島は、琉球開びゃくの神「アマミキヨ」が眠る島。
「シルミチュー」「アマミチュー」と呼ばれる拝所や御嶽(うたき)が点在し、別名“神の住む島”と称されています。
そんな島の隠れた場所にあるムルク浜は、地元の方でも利用する人が少なく、静かなときが流れています。
遠くには、有人島の津堅島(つけんじま)や無人島の南浮原島(みなみうきはらじま)が望めます。
根本を波によって削られた大きな岩。その下はちょっとした日陰になっているので、暑い時は涼めそうです。
人の手がほとんど加えられていない天然のビーチ。
自然そのままの景色がそこにはあります。
浜のすぐそばには、地元の漁師さんたちに“ライオン岩”と呼ばれている存在感たっぷりの大きな岩が。
実は、このライオン岩を挟んで、左右に三日月状にカーブを描く砂浜が2面あり、景色や風の向きで好みのビーチを選ぶことができるのです。
シュノーケルやバナナボードなどのマリンレジャーも楽しむことができます。
ムルク浜には、5月~6月にかけてウミガメが産卵に訪れ、多い年には、およそ800個ものウミガメの卵があったそうです。
ふ化するのは6月~8月頃。毎年、頻繁に産卵するというわけではないので、その瞬間に立ち会えるとラッキーですね!
“神の住む島”の静穏なビーチ・ムルク浜。
沖縄の方言で、みんな(ムル)に来て欲しい(クゥ)浜という意味があるそうです。
小さな島の穴場ビーチで、ぜひ、のんびりと南国の海をご堪能ください。
ムルク浜
所在地/うるま市勝連比嘉
※近くに有料駐車場あり