「イチハナリ」とよばれる伊計島のちょうど中心にあるのが「仲原遺跡(なかばるいせき)」です。
サトウキビ畑として使用していた土地でしたが、調査によって竪穴式住居跡が発掘されました。ほかに土器や鉢、壺、石斧なども出土しました。
沖縄県内では最大の竪穴式住居が見ることが出来る観光地として知られ、
縄文時代後期から弥生時代前期にかけて生活していた村の遺物が、ここで多く発掘されました。
その当時の集落が、県内の民族的な事例をもとに復元したものが設置され、かつての佇まいを感じることができます。
伊計島は平らな地形なので遺跡の周りに樹木を配置して、台風や潮風の影響を少なくするよう工夫されています。
土の中を掘り起こして少し窪んだ地面に、大きな藁葺きの屋根。中に入ると空気がひんやりとしています。
遥か昔の人々の暮らしと、時間のスケールの大きさに思いを馳せてみるのもおすすめです。