突然ですが、「庭」と聞いてどんな空間を連想しますか?

青々とした芝生、暖かい日差し、走り回る犬、子どもたちの笑顔…。

「庭」には「ほのぼの」とした印象がありますよね。

ここ、うるま市にも人々が集う「NIWA」があります。

石川曙の外人住宅街にある「NIWA CAFE」にお邪魔しました。

店内に入ると、オーナー自ら撮影した写真や雑貨が並び、遊び心がありながらも落ち着いた雰囲気。

窓からはやさしい日差しが降り注ぎ、気持ちの良い風が吹き抜けます。

まさに、店内も「庭」のように爽やかですね。

オーナーの庭野真さんとシェフのゆかりさんご夫妻。

2年前に東京から沖縄に移り、1年2か月前にNIWA CAFEをオープンしました。

東京にいた時から、接客業に携わっていた真さんと、10年以上前から都内でシェフとして活躍していたゆかりさん。

当初、短期滞在の予定で沖縄に来ていたのですが、そのわずかな間に

沖縄でお店を開くことを勧めてくれる友人知人がたくさんできたそう。

自分のことのように応援してくれる人達に後押しされ

二人のキャリアを活かしてこの地でカフェを開きました。

「外人住宅のカフェにしたい」と物件を見て周りましたが、

気に入った場所になかなか出逢えずに諦めかけていた時、

知り合いから紹介されたのがこの物件だったとか。

「窓の外に広がる海と、吹き抜ける風、見に来て一発で決めました。

この場所が自分を待っていてくれたかのようでした」と振り返る真さん。

内装や家具の製作なども自分で手掛けるなど、建物に対する愛情もひと塩です。

そんな「NIWA」の片隅に小さなおうちが!

子どもだけでなく大人だって入りたくなってしまう、

ワクワク感満載のキッズルーム。

庭が大好きな子どもたちに嬉しい“遊び道具”ですね。

そして大きな黒板には、さまざまなメニューが。

NIWA CAFEのメニューはドレッシングやソースまでほとんど手作り。

沖縄県産はもちろん、日本全国の農家と契約し、無農薬や有機栽培の食材を仕入れています。

安心安全な上に、沖縄では珍しい県外から仕入れた野菜を使ったメニューが登場することも。

さらに最近、店の近くに畑を借り、毎朝野菜を摘むことが日課になっているとか。

今後、ここでとれた野菜を加工して商品化したものを県外に出荷したり、

畑を利用して食育のワークショップをしたいと話す真さん。

沖縄の良いところを県外に発信し、さらに県外の良いところを沖縄に。

「本土出身者にしかできないことを、どんどんお店に取り入れて行きたい」と抱負を語ってくれました。

こちらはオススメメニューの「自家製ブリオッシュを使ったクロックムッシュ」。

クロックムッシュというと食パンを使うのが一般的ですが、

NIWA CAFEではバターと玉子をたっぷり使って焼き上げた“ブリオッシュ”を使い贅沢に仕上げています。

柔らかいブリオッシュと濃厚なホワイトソースとチーズの相性がたまりません!

一口食べると美味しさが口いっぱいに広がり、思わず顔がほころんでしまいます。

付け合わせの野菜はもちろん今日の朝、畑でとれたばかりの新鮮野菜。

食後にNIWA CAFE自慢のスイーツはいかがですか?

伊計島産の無農薬黄金芋を使った手作りタルト。

黄金芋の自然の甘さを活かした優しい味わいです。

タルトは取り入れる旬の食材に合わせて

生地の材料を調整、甘さを抑えるなどして風味を変えています。

それにより黄金芋、栗、いちご、洋梨など取り入れる旬の食材の味が一層引き立つそう。

真さんが淹れるかわいいラテアートが施されたカフェラテと一緒にどうぞ。

オープンから1年が経ち、県内外から何度も足を運ぶお客さんも多いとか。

「来てくれるお客さんそれぞれの時間を大切にしたい」と話す真さんと

「おいしいものを食べて笑顔になって帰ってほしい」と話すゆかりさん。

ふたりの想いが形になってたくさんの人を虜にしています。

庭野さん夫妻が提供してくれる、楽しい会話と、美味しい料理と、穏やかに流れる時間。

「お客さん、なかなか帰ってくれないんですよ」と嬉しそうに話す真さん。納得です。

あ、もうこんな時間…。我々もお暇します。

思わず長居したくなる…庭のような NIWA CAFE

NIWA CAFE

所在地/うるま市石川曙1-8-13HN131

電話/098-927-8607

営業時間/11:00〜15:00(ランチタイム)、15:00〜17:00(ティータイム)、18:30〜22:00(ディナーは金・土のみ営業)

定休日/日・月曜日

https://www.facebook.com/NIWA-CAFE-1483887868495560/