桜木に新緑の葉が覗きはじめ、寒さが和らぐ沖縄の春。
別れと出逢いが交差するこの季節に、愛情込めて焼き上げられたビスケットを
お世話になった人やこれから出逢う人への贈り物としていかがでしょうか?
うるま市赤道、閑静な住宅地の間を通る一本の道。
その一角に、どこからともなく甘い香りが漂っていました。
その香りをたどった先にあるのは、
沖縄では珍しいビスケットの専門店「otama Biscuit」。
優しくてあま~い香りに誘われるまま、木のドアを開いて店内へ。
小さな店内に並べられたバスケットの中には、
コロっとした形のさまざまなビスケットたちが身を寄せ合っています。
そのかわいらしい姿に思わず笑みが。
ビスケットの前に立つと、チョコやメープルの甘い香りに包まれます。
ビスケットの種類は、プレーンやバターメープルなどの定番の9種類のほか、
旬の食材を使った季節限定商品とさまざまです。
厚みのあるビスケットは表面がサクッと、中はふんわりとした食感。
「この食感はどこにも負けません!!」と笑顔で話すのは宮城芳枝さん。
元々のビスケット好きが高じて、いつか自分で作りたいという気持ちから、
とうとう専門店を開くまでに。
一見穏やかそうな宮城さんですが、
「うるま市の特産品をPRするリーダーになりたい」と、
実は、内に秘めた熱い想いを持っています。
その想いから生まれたのは、
うるま市の特産品のビ―グ(い草)を使用した新商品「ビ―グと焦がし黒蜜」。
ザクザクとした食感と、ビ―グの食物繊維が身体を気づかう逸品です。
4月から味わうことができます。
うるま市津堅島で育った甘いにんじんパウダーを使用しながら、
リンゴの食感も楽しめる「キャロットりんご」。
こちらは、3月下旬から登場です。
うるま市ならではの食材を使って、おいしいビスケットを作っているのですね。
「この地域の雰囲気が好きなんです」と、終始笑顔で取材に応じてくれた宮城さん。
取材中、卵の配達員の方が、立て付けの悪くなった木のドアの調整を
快く引き受けてくれたのも、宮城さんの人柄だからこそなのでしょう。
そんな宮城さんが作る、愛情たっぷりのビスケット。
「otama Biscuit」では、手土産用のプチギフトや、
ビスケット各種を詰め合わせたギフトセットも用意。
ギフトセットは内祝いの贈り物として人気で、
この時期は、入園、入学、合格祝いのプレゼントとして購入される方が多いそう。
ビスケットの数だけ、笑顔があふれそう!
うるま市の住宅地、その一角にポツンと佇むお店。
この小さなお店で、
温かく優しい宮城さんが、今日も愛情を込めてビスケットを焼いています。
沖縄のつかの間の春、お世話になった仲間たち、そして、これからの新しい仲間と、
「otama Biscuit」のビスケットを一緒にほおばってみませんか。
otama Biscuit
所在地/うるま市赤道417
電話/098-923-0103
営業時間/12:00~19:00(売り切れ次第閉店)
定休日/日曜日・月曜日
http://otamabiscuit.com/