うるま市田場の集落に1軒のガラス工房。
中には大きな二つの炉。
蓋をあけると溢れる熱気に思わず一歩引くと、微笑みながら
「ここの作業場は涼しいほうです。」
と作家の松本さん。
ガラスを作る工程は目が離せません。
奥の炉から鉄棒で、柔らかく溶けたガラスをすくい、
棒を水平にしながら丸くしていきます。
整ったら棒の先から息をふき、
また炉に入れて新しいガラスをつけて行きます。
回しながら息を吹いて行くと膨らんで行きます。
巧みに熱を利用し、
鉄のトングでグラスの飲み口を広げて行きます。
暑い炎が釜の中でゴォゴォと音を立てるなか、
流れる汗にも動じず静かに作業を進めて行きます。
ガラス作りは一人では難しいので松本さんは夫婦二人三脚。
熱々のグラスを炉の裏で一晩寝かせたら完成です。
てとてとのガラスの原料はリサイクルガラス。
シンプルで素朴なデザインの中にある、熱い工程とは裏腹な、
ひんやりとした触りが心地良いのです。
ガラス工房 てとてと
所在地/うるま市字田場1898
電話/080-2717-3072(見学は要電話確認)
取り扱い店舗
Portriver market(浦添市港川2-15-8#30)