うるま市栄野比(えのび)にある
コーヒーショップ・Tettoh Coffee(テットウコーヒー)。
2015年の3月にオープンしたこの店は、
エチオピアやグアテマラ、ブラジルなど、
6カ国から仕入れたコーヒー豆を販売しています。
この店を経営するのは、石川智史さん・亜紀乃さん夫妻。
智史さんが25歳の頃、沖縄市のある店で一杯のコーヒーに出会います。
香味が舌の裏側や喉奥、鼻先まで広がり、
酸味や甘味を超えたコーヒー果実のうま味・風味が
口の中で半日以上持続するという“格”の違いに衝撃を受けます。
それからは、その店のマスターを目標とし、味を超えるため、
焙煎士(コーヒー豆を焙煎する職業)を目指すことに。
焙煎士としてイタリアンの店に就き、
そこで奥さんの亜紀乃さんと出会いました。
Tettoh Coffeeの原点です。
店内を見渡すと、大きな焙煎機が目に留りますが、
少し変わった形の水出しコーヒーの器具が。
お客様からもらったボトルを組み合わせて制作した器具は
底の部分をカットして水を入れやすくしたり、
先端にコックを付けて、水の落ちる量を調整出来たりと、手作り感満載!
コーヒーの粉と水の打点の距離、その速さ、
フィルターの種類、水の種類など…
試行錯誤を重ね、2カ月の月日を費やして
オリジナルの水出しコーヒー器を完成させました。
抽出までに約5時間を掛けるという水出しコーヒーは、
抽出後、コーヒーの風味をまろやかにするために、
真空状態にして冷蔵庫で丸1日寝かせています。
試作の段階でアイスコーヒーを飲みながらドライブしたものの、
通常の濃さだと沖縄の日差しの強さや景色のインパクトに
負けてしまうと感じたそう。
30分~1時間、飲み終えるころの味わいが
沖縄の雰囲気と素直に溶け込むよう、味を濃いめに仕上げています。