年間の闘牛大会でも「貴花グループ」と「雷神勇志会」は出場頭数がとても多く、対戦することも多いそうです。
中でもこの、“大志パンダ☆さくら”は期待の星だとか
伊波さんの名前が付いていて、可愛さも一塩のようです。
「闘牛はどんなエサを食べているのか、どんな場所で生活しているのか、
また、闘牛場では見られない優しい表情を、
闘牛ふれあい体験では見て感じて欲しい」と伊波さんは語ります。
食事の後は、日課である散歩へ。
散歩コースを熟知しているという大志パンダ★さくら。
自分でどんどんと前へ進みます。
ふと立ち止まったので、あれ、疲れたのかな?と思いきや、
実は、ここは散歩中に必ずブラッシングしてもらえる場所なのだとか。
車道をのんびり進みながら、
カッポカッポと心地よいヒヅメの音が住宅地に響きます。
これぞ、闘牛の街ならではの日常風景。
最後は、鮮やかな龍の絵が目印の「大城ファミリー」の牛舎へ。
ここでは、親子3代、家族ぐるみで闘牛を飼育しています。
娘の舞子さんは、幼い頃から闘牛が身近にいて
牛のトレーニングや散歩が日課だったとか。
現在、うるま市でも珍しい女性の調教師です。
見事な手綱さばきで大きな牛を誘導する姿が凛々しくてカッコイイ!
孫の一華ちゃんも毎日のように牛舎に遊びに来ているので、
「全然こわくないよ!」と物怖じすることなく、手綱を握ります。
闘牛を未来へ引き継ぐ…とても頼もしい姿。
「大城ファミリー」の牛舎では、
世代を超えて、家族みんなで牛たちに愛情を注いでいました。
今回、3ヶ所の牛舎を巡りましたが、
共通して感じたのは“人と牛との信頼関係”でした。
仕事の傍らで、牛の世話をしている方々がほとんど。
散歩、エサやり、牛舎の掃除、すべてが重労働。
ですが、“愛情をたくさんかければ試合で結果を出してくれる”
“優勝は最高の喜びだが、毎回勝敗に関わらずやりきった感がある”
とみなさん口を揃えます。
闘牛たちの私生活を覗く“闘牛ふれあい体験”。いかがでしたか?
散歩、エサやり、ブラッシングの貴重な体験と、
牛たちの穏やかで優しい表情、愉快な行動には終始目が離せませんでした。
伝統文化を守り続ける人々の情熱にもふれ、
闘牛と人とが共存する、いつまでも大切にして行きたい風景にも出会えます。
知れば知るほど闘牛を身近に感じられる、うるま市ならではの旅。
ぜひ一度出掛けてみて下さい。