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うるま市で、8月9日(日)に「第6回 夏の全島闘牛大会」が開催されます。

沖縄の闘牛は、国内でもレベルが高いと言われており、古くから庶民の娯楽として愛されてきました。

ここ、うるま市はその沖縄の中でも特に闘牛が盛んな地域として有名で、毎月、さまざまな大会が行なわれています。

夏の大会を前に、闘牛の見どころについて、この方にお聞きしました。

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闘牛実況アナウンサー・伊波大志さん。

闘牛を詳しく知らないという人でも、その実況があれば楽しめる! という定評のあるアナウンサーです。

自らも牛を育て、牛をこよなく愛する熱き男。そんな彼が語る闘牛の魅力とは…。

「やっぱり、牛の“闘う”という闘争本能。お互いの意地と意地とのぶつかり合いです。

『絶対にコイツに負けるもんか!』という限界まで闘う姿に感動します」

と、目を輝かせながら語り始めました。

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牛によって体の模様や角の形、性格が異なるようで、特に角の形によって戦い方も変わるとのこと。

「真横に伸びている角を方言で“ボーヌー”といい、

実は闘牛では一番不利とされています。角が真横だと対戦相手に打撃を与えづらく、

ずっと我慢して、相手が疲れた時に一気に勝負を決めるパターンが多いです。こういった牛はスタミナがあって粘り強いのが特徴です」

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真上に伸びた角“タッチュー”は頭を傾けると打撃を与えやすく、

カーブして鋭く尖った角“トガイー”は攻撃にも防御にも対応できる一番理想的な形。

角の形は千差万別で、その形によって攻撃の技も異なります。

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「自分の角を相手の角にかけて首をまげる技は“カケ”、眉間めがけて打ち込むのは“ワリ”、

一番勝負が決着する技は、相手の腹部に向かって角を突く技“腹取り”です。

技は教えるのではなく、牛自身が実戦形式の練習を積み重ね、自分の角の形や得意技を覚えていくのです」

なるほど、大会では、牛が登場する時に角の形をチェックしたり、牛が繰り広げる技をよく見れば、さらに闘牛を楽しめますね。

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伊波さんは、戦いの状況、勝負が決まるポイントなどを迫力ある実況で伝えます。

闘いを盛り上げる実況や初心者にも分かりやすい解説を盛り込むことを心がけているそうです。

そんな実況付きなので、闘牛の良さや面白味を知ることができます。

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今回の大会に、伊波さんの牛舎から出場する「九紋龍(くもんりゅう)」。

赤毛が特徴の牛で、一見、物静かですが、実は今大会で軽量級決定戦に出場する程の実力派。

伊波さん期待の星で、実況にも熱がこもります!

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「第6回 夏の全島闘牛大会」は、8月9日(日)にうるま市石川多目的ドームにて開催。

牛が本来持つ闘争本能をむき出しに、全身全霊を込めて挑む闘い。

伊波さんの実況とともに、伝統闘牛の世界を楽しんでみてはいかがですか?

夏の全島闘牛大会開催! 闘牛実況アナウンサーに闘牛の見どころを聞く

「第6回 夏の全島闘牛大会」中量級・軽量級全島一優勝旗争奪戦

開催日時/2015年8月9日(日) 開会式 12:30 対戦開始 13:00

場所/うるま市石川多目的ドーム(闘牛場)

入場料/一般3000円、女性・外国人2000円、中高生1000円、小学生以下無料

伊波大志(いは たいし)/うるま市石川出身

特徴である低音ボイスを活かしテレビ・ラジオのパーソナリティ、ナレーション、

格闘技・闘牛リングアナウンサー、イベント、披露宴MCなどで活躍中。

http://ihataishi.hube.jp/