陶芸家・山田義力氏(やまだ・よしりき)の陶房「土火人(つちびと)」は、うるま市の川崎にひっそりと佇んでいます。
看板に誘われ小道を曲がると、そこはサトウキビ畑が広がります。
工房と焼き窯、奥には作品が置かれたギャラリーになっています。工房は静かな空気が流れています。
山田さんは生まれ育ったこの土地で、窯を作り作品づくりに励んでいます。
土をねって、ろくろは自ら蹴ってまわし(蹴りろくろ)、陶器を形作ります。
偶然にも作品づくりを見ることができるなど、工房をめぐる旅の一つの楽しみでもあります。
土火人の陶器の特徴の一つが、この斑模様の器です。この模様を見ていると宇宙や惑星、銀河などを連想させます。
陶器のなかに満天の星空が広がっているように見えてきます。
翡翠(ひすい)色をした器も特色の一つ。光沢が漂いつつも、どこか素朴な風合いとグラデーションが魅力的です。
ギャラリースペースへ入ると、そこには器だけではなく、犬やシーサー、壺など、作品の多様性を見て楽しめます。
愛らしい顔をした犬の表情、見ているだけで和み癒されます。
作家と作品の空気感を味わう。そこだけでしか見られないちょっとしたエッセンスやポリシーを見出す。
素朴だけど凛とした、場の空気感を静かに楽しんでみてください。
陶房「土火人(つちびと)」
所在地/うるま市川崎151
電話/098-972-6990(見学は要連絡)
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Galleryはらいそ(うるま市石川曙1-9-24)