本州は雪のニュースで騒がしい昨今、

沖縄はやっと、肌寒さを感じる季節になりました。

裏を返せば、外スポーツには、暑くもなく、寒くもなく、

実はベストシーズン!

そんな中、うるま市で新しいアクティビティーが誕生しました。

市が誇る島しょ地域、平安座島(へんざじま)、浜比嘉島、宮城島、伊計島を

自分の好きなペースでゆ~っくり、の~んびり

楽しめる「海中道路サイクリング」です。

海中道路ロードパークにある、うるま市観光物産協会内にオープンした「美ら島海道 観光案内所」。

「海中道路サイクリング」はここからスタートです。

貸し出し可能な自転車もXS、S、Mとサイズが揃っているのも魅力!

ファミリーでもサイクリングを楽しめちゃいますよ。

「うるまの風が呼んでいる!」

逸る気持ちを抑え、まずは受付。

受付後方にいる「イチハナリアートプロジェクト」で制作された、

東江(あがりえ)ツルおばぁも、旅の安全を見守ってくれているようです。

受付を済ませたら、いざ出発!

と、その前に、しっかり自転車の動作確認を。

安全で楽しいサイクリングにするため、これも大事なひと手間です。

さぁ、いよいよ出発!

楽しいサイクリングの始まりです!

車に注意して、安全に進みましょう。

まずは、平安座島と浜比嘉島を結ぶ「浜比嘉大橋」へ。

全長1,430mにおよぶこの橋は

4つの島に架かっている橋の中では最長!

19年前(1997年)に開通し、

船で行き来するしかなかった島の人々の暮らしを、大きく変えたと言われています。

風を切る音をBGMに自転車を進めると、

視界を遮るものがないので、まるで空を飛んでいるかのような感覚に!

しばし“海上飛行”を楽しんだ後は、橋の頂上にある展望スポットで一休み。

ここからは「海中道路」が一望できます。

堂々たるその存在に、時間を忘れて思わずボーッ…

一休み後、橋を渡ると、左右に比嘉地区・浜地区と道が分かれます。

比嘉地区にある「シルミチュー」付近の天然ビーチまで足を延ばすと、

そこは海中道路ビーチとは雰囲気が一転、

静かな風と時間を感じることができますよ。

舗装されていない道と木のトンネルを抜けると、

「シルミチュー」に続きます。

この道は車で進入できません。

ドライブでは味わえないサイクリングならではの醍醐味ですね。

【シルミチュー】は琉球を創造した神と言われる

“シネリキヨ”と“アマミキヨ”が生活し、子どもを授かったという伝説が残っていて、

参拝に訪れたり、パワースポットとして力をもらいに来たりと、人が絶えません。

続いて、浜地区へ向かってみましょう。

細い道や曲がりくねった道もスイスイ♪

集落では多くのフクギが並木道を作っています。

フクギ並木は防風林の役目を果たしていて、

台風などの被害を最小限に抑えてくれる、まさに先人たちの知恵です。

こんなところからも、先人たちから続く時間と、

静かな風の流れを感じることができますね。

小腹が空いたら、浜地区内にある「丸吉食品」でみちくさを。

オススメは、なんと言っても「もずくコロッケ」。

うるま市が誇るもずくがたっぷりと入った大人気商品です。

店内でアツアツコロッケを頬張っていると、

一息ついた店のねぇねぇが、ゆんたく(沖縄の方言:おしゃべり)しにテーブルへ。

こんな島人(しまんちゅ)たちとの触れ合いも、旅の楽しみ方の1つかもしれませんね。

おいしいコロッケで小腹を満たした後は、すぐ側にある「ふるさと海岸」で小休止。

目の前に広がる白い砂浜と、打ち寄せる波の音に心が洗われます。

自転車の旅は2つ目の平安座島へ。

平安座島から宮城島へ向かう道には市内の小中学生が描いた壁画が並んでいます。

車だとゆっくり見ることができないこの壁画も

自転車を降りて、歩道を歩きながらじっくり鑑賞。

家族や、友だちと一緒に想いが込められた壁画はどれも個性豊か。

「島の元気」が伝わってきて、パワーを注入してくれます。

今回、「海中道路サイクリング」で島々を紹介してくれたのは、

濱本さん(写真左)と仲村さん(同右)。

お2人はうるま市観光物産協会のスタッフでもあります。

実は今回のコースは、お2人のオススメコース。

ぜひ、体験してみてくださいね。

「うるま市には、ゆっくり見てもらいたいスポットがたくさんあります。

海中道路などはドライブコースとして、訪れていただける方はたくさんいますが

車を降りて、ゆっくりうるま市を回ってほしくてこの企画を思いつきました」

と「海中道路サイクリング」誕生の経緯を語る濱本さん。

「車では行けないようなところもあるし、島それぞれにいろんな魅力がある。

そんな魅力を、島の風と時間を感じながら、自分の思うコース、行きたい場所を選んで、

うるま市を余すところなく楽しんでほしい」

と、“うるま市愛”に溢れたコメントをいただきました。

今回の旅の紹介はここまで。

続きは…

皆さんご自身でとっておきのうるまを見つけてください。

自転車で、とっておきのうるまを感じる旅へ

美ら島海道 観光案内所

所在地/うるま市与那城屋平4番地先

電話/098-978-0077

営業時間/10:00~15:00

メールアドレス/info@uruma-ru.jp

http://uruma-ru.jp/